窯出し後の作品はこうやって一つ一つ、丁寧に洗浄していきます。この段階で灰でぼやけていた焼景色がはっきりとその姿を現してきます。下の写真は洗浄後、天日干しされています。
もうこうなるとほぼ完全に作品ですね!
水漏れ検査等の検品を経て、この作品達は各店舗に旅立ち、ようやく皆さんの目にふれていきます。
作品の制作は1000年もの昔から受け継がれてきた伝統を踏まえつつ、それぞれに工夫を凝らしながら
きらりと光る個性が生まれてきます。
悠久の歴史に思いを馳せながら、何気ない日常の備前の器をさりげなく使う。豪華絢爛な美こそありませんが、味わいの深い侘び寂びがひしひしと伝わってきます。そこに美意識を持つ我々日本人が器に触れた時に故郷に帰ったような温もりを感じさせてくれる焼物、それが備前焼のような気がします。 (了) |